りりらぼ

Noteのようなもの。教育、保育、遊び、学び、問い、哲学…それぞれが絡んでいる日々を綴ります。 Education, childcare, play, learning, questions, philosophy … Spell out the days that each is involved.

パーマカルチャー メモ1

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四井真治

四井真治 | オーストラリア発祥のパーマカルチャーを実践し、人々が暮らすために持続可能な文化をデザイン。自然とともに生きる中で気づいた命の仕組みや存在意義

 

これからは、わざわざ地球環境を守るためのことをやるのではなく、人が暮らすことで環境も良くなる仕組みを考えることが大切

 

1970年代に、オーストラリアのタスマニア大学で教鞭をとっていたビル・モリソンが、当時、大学院の教え子のデビット・ホルムグレンと持続可能な農業として体験化したのがパーマカルチャーです。「パーマネントアグリカルチャー」として、持続可能な農業という発想から始まっているんですけど、突きつめていくと、農業というカテゴリーに止まらず、持続可能な暮らしや社会にも視野が広がっていったんだと思います。 農業を含め、なぜ色々なことをやるのかって、生きていくため、暮らしのためじゃないですか。そのためには社会を築いていかないといけないし、持続可能な社会になるには文化を作っていかないといけない。だからもともと持続可能な農業と言っていたものが持続可能な文化、「パーマネントカルチャー」に発展していったんだと思います。

 

その場所の地形や植生、土壌などを読み解き、それらから総合的に考えられる持続可能な仕組みを考えたランドスケープデザインをする

 

人が暮らすことによって、同時にその場の持続可能な仕組みが駆動するようにデザイン

 

これからの地球全体のことを考えても、環境のために何か特別なことをやるというより、人々が暮らすことで同時に新しい環境を作っていくような仕組みにしていくのが大事

 

未来に向けて努力をしようって皆で一緒にできるようになるのは多分数十年がかかると思うんですね。そうすると環境が壊れる方が早いので、だったら社会の仕組み自体を変えてしまって、意識高い人も、普通の人も、低い人も、意識してなくても暮らすだけで環境が良くなるような仕組みに変えていかないといけない。

 

いろんなものが連鎖して、有機的な繋がりの中で自然の仕組みができたり、その中に僕らがいたりとかして、それを保つために10のルールというものが考えられてる

 

自然の仕組みを応用して、持続可能な仕組みを作るのがパーマカルチャーだと思っていたんですけど、実はそうじゃないんですね。人が暮らすことが駆動力になって、全体の仕組みが動いて、そこに人だけでなく色んな生き物が住むことによって、色んな活動が生まれる。実は生き物が持続可能な仕組みになるように、自然の仕組みに組まれているわけですね。

 

何かものを作る職業になりたいっていう思いにはなかなかなれないと思う。でも、暮らし全体のことをあるレベルでやれば、色んな学びがあるから生活のスキルも上がるし、変幻自在にやりたいことが考えられる人間に育つと思うんです。だからやっぱり自分のことだけじゃなく、自分の次やその次の世代のことを考えていくと、ある程度基本的な暮らしを土台に、その上に仕事があるように暮らしを組み立てていかないと、生活文化って維持されないんです。特別な人たちしかやらない社会になっていくんですよ。

 

。他人がどう成功するかを知るよりも、それぞれが幸せであることを考えた方が良いと思うんですよ。ある成功した人を見た時に、自分も豊かな状況に置かれていたら、豊かになれるし、幸せになれると思うんですけど、その人よりも貧しい状況だったらそう思えないと思うんです。だったら自分が置かれている風土での成功を目指した方がいいと思います。