りりらぼ

Noteのようなもの。教育、保育、遊び、学び、問い、哲学…それぞれが絡んでいる日々を綴ります。 Education, childcare, play, learning, questions, philosophy … Spell out the days that each is involved.

安心する遊びとは

安心する遊び

無藤隆

 

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(遊びにはその年代なりまたその子どもの気質なりの安心と冒険の組み合わせが必要だ。ただ、小さい子どもにはそれが特に顕著な気がする。その視点からの分析はどの程度されているのだろうか。カイヨワあたりにあるいは西村さんなどの分析にあった気もしますが。)
 かごめかごめ、みたいな遊びは、目をつぶり、後ろが誰が来るかを当てる。それはちょっと怖い(幼児には)。だから、信頼の持てる仲間である必要がある。また、歌を歌うことで、声としてつながっていることが必要になる。


 かくれんぼも同じだ。完全に隠れることは(幼児には)好まれない。「もういいかい、まあだだよ」と声を掛け合う。なかなか見つけないと、「こっちだよ」と呼んだりする。全く隠れるのではなく、ちょっとのぞいて,どこにいるか確かめて、だから見つけやすくもなる。隠れつつ、見つかりやすくして、さらに声のつながりを絶えず付けておく。


 親や保育者に飛行機ブーン(なんと呼ぶのか、両手を持ってもらって,振り回してもらう)をしてもらう。相手に全く身を委ねる。それだけの安心できる関係であることが必要だ。
 乳児に高い高いと持ち上げる。しっかりと抱えて上げるなら、乳児は喜ぶ。乳児の体が安定してくると、ちょっとだけ上に飛ばすことが出来る。乳児は親を信頼し、同時に、体が安定しているから、安心していられる。さらに、声を出して、安心感を維持する。

つまり、


・信頼関係がある。
・姿勢が安定している。
・声による持続的なつながりを確保する。

 

 

遊びの中で信頼関係は第一歩。

特に関わりの中で声が聞こえる、表情が和らぐ、対話がおこる。

これらは全て信頼関係が核となり、関係性が深まる中で広がっていく。

関係性が深まると、衝突も生まれ折り合いをつけていくが、その中で安心が深まっていく。

 

遊びの性質でいうならば、いないいないばあのような遊びは、次にどんなことが起こるかという見通しがある分、安心があり ランダムに起こる部分に面白みがある。

 

姿勢…