生活科の教科目標、学年目標および内容の捉え方
▶︎幼児期とのつながりがある教科なので…
・知識および技能の基礎
・思考力、判断力、表現力の基礎
・学びに向かう力、人間性等
▶︎評価の観点
・知識
・思考、判断、表現
・学びに向かう力
以前の学習指導要領は…
「教員が何を教えるか」という学習内容、
いわばコンテンツベースの学力観に基づいて構成されていた。
だから目標が少しだけ書いてあって、
何を教えるかという学習内容がたくさん書いてある。
新しい学習指導要領は、
何を教えるかは大事にしながらも、
さらにその上を目指してる。
「何を理解しているか」をベースにしながら、
「何をできるようになるか」という資質・能力、
コンピテンシーベースの学力観に基づいて構成されている。
本文を読めば、目標がしっかりと書かれていて、
内容についても資質・能力に基づいて整理されている。
以下、引用
今回の学習指導要領では、
資質・能力を3つの柱で整理しています。
1 何を理解しているか、何ができるか(生きて働く「知識・技能」の習得)
2 理解していること・できることをどう使うか(未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力等」の育成)
3 どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性等」の涵養)
知識・技能を身につけるだけでなく、
それをどう使うかや、社会の課題をどう解決するか。
知識についても理解の質をさらに高めるとされていますし、
知識と知識がつながって、より深い思考をできるようにもなっていきます。
資質・能力の3つの柱はすべての教科等に共通しています。
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/wg2/0723/shiryou_05.pdf
んー。
評価はもう少し深めたいな。
やっぱイメージしにくいし、この目標への評価が子どもにとって良いものかわからないな。
自分自身が創造的で“”つくり手“であることが大事だと思うな。
ここができないと社会のつくり手にはつながらないし、自分自身が変えることができる!という根本的な実感にはならない。
ごそっと抜け落ちている学校教育?いや…教員そのものの資質と家庭、地域の変化が必要だなぁ
資料2 「主な検討の視点等について(案)」に係る主な意見の整理
資料2 「主な検討の視点等について(案)」に係る主な意見の整理:文部科学省
(抜粋)
(2)教育目標、指導内容、学習評価を一体的に捉えた教育課程の在り方について
○最近の教育課程編成や教育評価の理論と実践について「パフォーマンス評価」「ルーブリック」「ポートフォリオ評価」等について
これらの理論と実践に関する成果と課題について
学習評価を見通した教育目標・指導内容の在り方について
<主な意見>
【「パフォーマンス評価」「ポートフォーリオ評価」「ルーブリック」】
○ 資質・能力の育成において統合的・文脈的アプローチをとる場合、パフォーマンス評価やポートフォリオ評価を活用することが望ましい。単に「学習の評価」だけでなく、それ自体が学習経験として意味をもつという「学習としての評価」の働きがある。
ただし、そのような評価は、往々にして評価負担が大きく、教師に高い評価能力を要求する。また、事実的知識や個別のスキルの評価には適さない場合もある。
したがって、パフォーマンス評価と客観テストなど、異なる複数のタイプの評価を組み合わせる必要。その場合も、複数の評価の使用が、教師の評価疲れにつながらないよう留意する必要。○ 思考力のスタンダード評価を明確にし、ルーブリック(評価基準と見本)を明示する必要。自己評価技能あるいは広く自己学習技能を生徒に教える必要。各学校毎の総括的評価の共通化を図り、ルーブリックの共通化をする必要。
○ 量的(数値的)評価でなく、質的評価を重視し、ポートフォリオ評価、パフォーマンス評価、文章評価等を前面に出す。前者を副にし、補助的・二次的資料と位置づける必要。IBコースの評価法に学ぶ必要。
○ 学習指導要領では、包括的な「本質的な問い」や重点的指導事項例(「転移可能な概念」や「複雑なプロセス」)を明示することが有効ではないか。そのほかは、学校現場での創意工夫に委ねるのが原則。
ただし、学校現場での実践作りを支援するため、パフォーマンス課題、「永続的理解」、ルーブリック、アンカー作品(児童・生徒のパフォーマンス事例)、効果的な指導方法などを参考資料として示す必要。改訂の前にかなりの研究開発が必要。○ パフォーマンス課題に取り組むと、その中に汎用スキルやテーマは必ず副次的に織り込まれてくる。それに対し、汎用スキル等について個別に独立させて扱う方法は、非効率で教育効果も低い。各教科でパフォーマンス課題に取り組ませつつ、学校のカリキュラム全体で横断するような目標を位置付けるようにすべき。この場合、重要な汎用スキルやテーマを具体的にカリキュラムのどこで扱うのかは、各学校の判断。
○ カリキュラム全体のレベルで見たとき、どのように生徒たちに汎用スキルやテーマが学ばれているかを把握するため、ポートフォリオを活用することも考えられる。学校における実際のカリキュラム改善は、授業や単元といったミクロの設計と、年間指導計画や学校カリキュラム全体といったマクロな設計とを往復させながら進む。
もう少し調べてみる
E.Forum:京都大学大学院
パフォーマンス評価(用語解説) | E.FORUM | 教育研究開発フォーラム
「パフォーマンス課題(performance task)」 とは
パフォーマンス課題とは、リアルな文脈の中で、様々な知識やスキルを応用・総合しつつ何らかの実践を行うことを求める課題です。具体的には、レポートや新聞といった完成作品や、プレゼンテーションなどの実技・実演を評価する課題です。同じようにパフォーマンスを評価する方法でも、たとえばガスバーナーの操作やドリブルといった単純なスキルを単独で評価するものは、パフォーマンス・テスト(実技テスト)と呼ばれます。それに対して、実験を計画・実施し、結果と考察を報告する、バスケットボールの試合をするといった一連の活動を行うことを求めるのが、パフォーマンス課題です。
パフォーマンス課題を使うメリットは?
伝統的な筆記テストは幅広い知識を覚えているかを評価するには適しています。しかし、文脈の中で知識やスキルを使いこなす能力を評価しようと思えば、パフォーマンスの評価が必要となります。
たとえば、運転免許を取得する場合は、大きく二種類の試験を突破する必要があります。一つは学科試験であり、これは道路交通法などに関する知識を選択問題によって問うものです。そこでは、個々の知識を再生できるかどうかが評価されています。もう一つは路上検定であり、一定のルートを適切かつ安全に運転しきるというパフォーマンスが求められます。
学科試験だけでも路上検定だけでも、運転手として十分な力を身につけたとはいえないでしょう。同様に、学力を評価する場合にも、筆記テストや実技テストとパフォーマンス課題とを組み合わせて用いることが重要なのです。
「本質的な問い」と「永続的理解」とは…
パフォーマンス課題は、「本質的な問い」と「永続的理解」に対応させて作ることが有効だと指摘されています。
「本質的な問い」とは、カリキュラムや教科の中心にあり、探究を促したり、本質的な内容を看破することを促進したりするような問いです。カリキュラムにおいては、単元を超えて繰り返し問われるような包括的な「本質的な問い」と、単元全体を貫く「本質的な問い」が、入れ子状に存在していると考えられます。
「永続的理解」とは、数年たって詳細を忘れた後でも身に付けておいてほしいような、重要な理解です。「永続的理解」は、学問の中心にあり、新しい状況に転移可能なものです。また、教室の中だけでなく、生活場面など様々な状況において価値をもつような理解です。
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「ルーブリック(rubric:評価指標)」 とは
ルーブリックとは、成功の度合いを示す数段階程度の尺度と、尺度に示された評点・評語のそれぞれに対応するパフォーマンスの特徴を記した記述語(descriptor)から成る評価基準表です。 (表1参照)
ルーブリックは、自由記述問題やパフォーマンス課題など、○×で 評価できない評価法で採点指針として用いられます。尺 度
点数で示されることが多いのですが、優・良・可・不可といった標語が用いられることもあります。
記述語
パフォーマンスの質のレベルを規定する基準(criteria)を示すものであり、場合によっては徴候(indicators)を含みます。
徴 候
評価される特定のパフォーマンスに典型的な行動や形跡、基準が満たされた状況を具体的に示す特徴の例です。たとえば、「人を引き付けるような話し方ができる」という基準に対する指標は、「アイ・コンタクトを取る」「快活な声で話す」「聴衆や文脈に合わせて物語やユーモアを用いる」といったものになります。
以下の表は、観点を分けない「全体的なルーブリック」です。ルーブリックには、観点別に評価する「観点別のルーブリック」もあります。
このようなルーブリック作りをおこなうと、子どもたちのつまずきの実態が明確に捉えられ、次の目標をより的確に設定することができます。また、複数の評価者の間で、評価基準を共通理解するうえでも、このようなルーブリック作りの活動を行うことが有効です。
ルーブリック作りを行ったら、それぞれのレベルのパフォーマンスを改善するために、今後の指導をどのように工夫していくことができるか、考えてみましょう!
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「ポートフォリオ評価法(portfolio assessment)」 とは
ポートフォリオとは、子どもの作品、自己評価の記録、教師の指導と評価の記録などを、系統的に蓄積していくものです。ポートフォリオ評価法とは、ポートフォリオ作りを通して、子どもの学習に対する自己評価を促すとともに、教師も子どもの学習活動と自らの教育活動を評価するアプローチです。
ポートフォリオ評価法のコツ
ポートフォリオ作りを単なるファイル作りに止まらない「評価法」にするためには、次の6つの原則を守る必要があります。1.ポートフォリオ作りを、子どもと教師の共同作業として行う。
2.子どもの具体的な作品を蓄積する。
(ここで言う作品には、いわゆる完成品だけでなく、完成品を作る過程で生み出されるメモや下書き、活動の録画・録音、集めた資料、教師による書き取りや聴き取りも含まれる)
3.蓄積された作品を何らかの形で整理する。
(場合によっては、日常的に資料をためておくワーキング・ポートフォリオから、情報が集約されたパーマネント・ポートフォリオを作り直す)
4.何らかの形で教師と子どもの評価基準を突き合わせるために、ポートフォリオ検討会を行う。
5.ポートフォリオ検討会は、実践の過程を通して定期的に行う。
6.長期にわたって継続する。
これらの6つの原則については、次のような6つの問いに置き換えることもできるでしょう。
1.子どもたちは、自分のポートフォリオに愛着を持っているか?
→まずは、子どもたちにポートフォリオ作りの目的と意義を説明しましょう。また、折に触れて、ポートフォリオが役立つという実感が持てる機会を作りましょう。
2.ポートフォリオに蓄積された資料から、子どもたちが学習を進めている様子が見えてくるか?
→どのような作品があれば学習の様子が見えてくるか、またそのような作品をどのようにすれば残せるか、考えてみましょう。
3.子どもたちに、ポートフォリオを編集しなおす機会が与えられているか?
→指導計画の中で、編集のための時間を確保しておくことが大切です。
4.子どもの自己評価に耳を傾けるとともに、教師の評価基準を伝える工夫を凝らしたような、ポートフォリオ検討会を行っているか?
→「自分がしたことの中で、一番いいなと思うところはどこ?」、「比べてみると、どんな違いに気付くかな?」といった問いかけをしましょう。その上で、キーワードや論点を板書で整理したり、一番大切なポイントに絞って助言したりしましょう。
5.単元の指導計画を立てる際、いつ、どのような形でポートフォリオ検討会をするかを明らかにしているか?
→グループ別で活動している時間などに、ローテーションを組みましょう。一斉授業も、うまく計画すれば良いポートフォリオ検討会になります
6.少なくとも一つの単元を通して、ポートフォリオを用いているか?
→どれぐらいの期間でポートフォリオを作るか、最初に目途を立ててから始めましょう。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「検討会(conference)」 とは
検討会とは、子どもと教師がともにそれまでの学習を振り返って到達点を確認するとともに、その後の目標を設定する場です。 検討会では、具体的な学習の姿について子どもと教師が話し合い、お互いの評価のすりあわせを行います。子どもたちのパフォーマンスを伸ばすためには、成果と課題を的確に把握する自己評価力を身につけさせる指導が必要です。検討会での対話を通して、子どもたちの自己評価力を育てるのです。
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…この先生のここおさえればOK!って教採用?現場向け?その捉えってどうなんだろう。
そして、分からないところと曖昧なところは、単語だけ伝えて具体的な事例には触れず、深めない。
イマイチ。
時々ある自伝的なところや体験の話は面白いんだけどなぁ。
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